北海道の春 | ピザは東京都、阿佐ヶ谷の石窯や | ブログ

北海道の4月。
長かった冬もやっと終わりを迎えます。
雪の合間、地面のそこここから蕗の薹が顔を出し始めると、陽の光も柔らかく、春を感じられる時期となります。

北海道ではいつも春が待ち遠しかったです。
タイマーでもセットしたかのように一斉に草が芽吹き始め、野山での山菜採りが楽しみな季節。
タラの芽やツクシ、カタクリの花。少し暖かくなってくると、コゴミや野蕗。
春の野山はビュッフェ状態です。

春の山菜の中でも大好きだったのは、行者にんにく。
毎年だいたい同じような場所で生えてくるので、採りやすい所はすぐに誰かに持って行かれてしまいます。

なので皆さん各々秘密のスポットがあったりします。

店頭でも売っていますが、自分で歩いて採ってくるのは格別。
葷酒が禁じられている修行中の行者さんでも、美味しくてつい食べてしまうというのも頷けます。

炒めたり揚げたり。多ければ醤油漬けにして保存します。これでチャーハン作ると最高です。

北海道に渡った最初の春、そこらじゅうに生えている草が美味しく食べられる事に感動でした。

そしてそれを料理の皿に乗せることが出来る事も、とても楽しかったです。

何も無いような山でも、何か見つけられる喜び。

東京では分からない事でした。

最近でも都内を歩きながら、ついつい食べられる草を探してしまいます。

店では使いませんが、案外身近にあったりします。カタバミやヒユなんかはよく見かけます。

春の散歩道、野草を探すのも楽しいですね。